
Gastautor: Kaoru 著作家
ベルリンで一番リラックスできる場所、それは人ぞれぞれ違うでしょう。ティアガルテンやシャロッテンブルグの森を挙げる人もいると思います。もちろん私も緑の中での散歩は大好物で、そのために毎年ドイツまで出かけているとも言えます。
では、ベルリンで一番安全で、だからこそリラックスできる場所はどこかと尋ねられたら、私はライヒスターク(国会議事堂)と、その屋上にあるレストラン“ケーファー”だと答えたいと思います。
ライヒスターク(国会議事堂)はインターネットで事前予約するか、ライヒスターク(国会議事堂)近くの予約事務所(?)で申し込むと見学することができます。もちろん無料です。確か朝8時頃から深夜0時頃まで見学可能だったと思います。見学できるのは、重厚な建物の上にある現代的なガラス張りのドームです。
国会議事堂という性格上、パスポートの提示が求められたり、飛行機に搭乗する前と同じかそれ以上のセキュリティチェックを受けたりします。ライヒスタークの斜め前に小さなプレハブ小屋のような建物があり、その中で厳重なチェックが行われています。保安検査員もかなりの数が配置されています。多くの手間や人件費をかけてでも、この建物を一般公開する意味があり、そのことを多くの人が知っているのだと感じました。その証拠に世界中から多くの観光客が訪れています。オーディオガイドも準備されていましたが、残念ながら日本語のものはありませんでした。安心と安全が確保されているからこそリラックスできる場所。ライヒスタークを訪れたのは2回目ですが、何度でも訪れたくなる場所です。目が合えば誰にでも気軽にスマホを渡し、写真を撮ってほしいとお願いできるのです。
ガラス張りのドームから屋外に出ると、そこには高級食料品店として知られるレストラン“ケーファー”があります。ちなみに、“ケーファー”を予約すると自動的にライヒスタークの予約もできて一石二鳥、お得感があります。
この日、“ケーファー”は朝9時からほぼ満席だったため、予約をしていなかった私たちは“食事ではなくお茶だけ”という条件で入店することができました。テラスからはベルリンの街が一望できるのですが、ドイツ人は太陽が大好きで、屋外の席から埋まっていくためテラスはすでに満席でした。ケーファー(てんとう虫)はドイツではラッキーアイテムであることや、新鮮な食品にとまることからケーファーのシンボルマークとなっているそうです。いただいたケーキもコーヒーも絶品でした。今度はぜひ朝食を試してみたいと思っています。もちろんテラスで。
Gastautor: Kaoru 著作家