列車の旅
Gastautor: Kaoru 著作家
ポーランドのSzczecin(シュチェチン)へ
ベルリンから日帰り旅が可能な、ポーランドの西にある港町Szczecinへ行ってみることにしました。まずは、ベルリン中央駅のドイツ鉄道(DB)旅行センターでBrandenburg-Berlin-Ticketを購入します。購入の際、パスポートの提示を求められたと思います。指定した日、列車でベルリンとSzczecin間の往復が可能で、最大5人まで有効、31€。かなりお得なチケットです。不正ができないように乗車前に氏名を記入しておかねばなりません。
ベルリン中央駅から直通の列車はないので、Berlin-Lichtenbergで乗り換え、Szczecin Glowny駅へ向かいます。快速列車で2時間ちょっと。車内で車掌による改札が1回ありました。国境を越えるので、念のためパスポートを持って行きましたが、車内で提示の必要はありませんでした。
私たちはベルリンを出発して間もなく、朝食用のパンを紙袋から取り出していました。「ガサガサ…」と紙袋の音。
それはそう大きな音ではありませんでした。しかし、その音が気になる様子で、年配の女性が振り返ってこちらを凝視しています。ドイツでは列車に限らず、地下鉄やトラム、バスなどの車内はどこも静かです。子どもも公共の場では決して騒ぎません。
程よく揺れる列車の車窓からベルリン名物とも言える落書きが姿を消し、しだいに草原が広がるのどかな景色に変わっていきます。それと同時に車内の様子にも変化がありました。Szczecinに近づくにつれ、大きめの声で携帯電話で話す大人、ゲームをしながら高い声で笑う子どもたち…みんな自由に振舞っています。
所変われば品変わる…
感覚、意識、行動が変わり、国境を越えたんだな、と実感しました。ちょっとにぎやかですが、これも悪くありません。
私たちもヴァカンス中ですから。
列車の旅ポーランドのSzczecin(シュチェチン)から
今夏、ヨーロッパは記録的な猛暑でした。炎天下のSzczecinでの街ブラを終え、Szczecin Glowny駅のプラットフォームでベルリン行きの列車を待っていました。しかし出発時刻になっても列車が来ません。なんと突然の運休!2時間に1本しかない列車が、理由も告げられずにしれっと運休になっていたのです。
しかし、同じホームにいた人たちは「私たちにも運休の理由は分からない。どうしようもないよ」と落ち着いて座っていて、不意の運休に取り乱しているのは私たちだけでした。とにかく大人しく待つしかありません。日本から持ってきていた梅干しで塩分を補給しながら、冷房の効いていない駅構内で待つこと2時間。外の気温はおそらく35℃前後。汗だくでクタクタです。列車は今度は定刻通りにホームに入ってきました。「やっとこの蒸し風呂から抜け出せる(涙)!」そう思って、列車に飛び乗った私たちでしたが、次の瞬間、この夏一番の落胆失望を味わいます。車内は駅構内の何倍も熱い、凄まじい蒸し風呂状態だったのです。車内はほぼ満員。窓はわずかに開いていますが、風はほとんど感じられません。たまに吹く風は熱風です。元々、夏でも涼しい地域なので列車にエアコンが付いてないのでしょう。そんなことは、私たち以外の乗客にとっては周知の事実なのか、時折手で顔をパタパタと仰ぐ仕草はするものの、「あちぃー!」と言うように顔をしかめたり、文句や愚痴を言ったりしている乗客はいません。皆、クールに座っていて、その我慢強さには驚くばかりです。帰国後、この車内の様子を知り合いに話すと、「長くて寒い冬に比べたら暑い夏の方がマシだからじゃない?ドイツ人は太陽を待ち焦がれているからね」とのことでした。
ドイツ人の我慢強さ、太陽への渇望の一端に触れたベルリンへの帰路でした。
Gastautor: Okubo 著作家
読みました!
電車にクーラーが無いのは、私だったら耐えられなさそうです(笑)
ポーランドも良いですね〜
I want to go🇵🇱
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すごく面白かったです!!
ヨーロッパも暑かったんですね😭旅をするのも一苦労😭でもすてきな経験でしたね!
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ポーランドも素敵ですね(hahaha)行ってみたいですね!
すごいです
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記事、楽しませてもらいました!ポーランド、行った事ないので、記事を読みながら写真を見てワクワクしました!
とっても素敵ですね!
行ってみたいです!
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